美術学科 日本画専攻
吉田奈保子さん インタビュー

美術学科 日本画専攻 吉田奈保子さん

今回の作品についてコンセプト等教えてください。

4年間の集大成として普段自分が日頃から感じていることを作品にしました。
昔から日本人特有の「ウソ」や「タテマエ」について興味を持っていました。大学に入ってからはSNSを利用するようになり、特にTwitterで、アカウントをたくさん使い分けている人を見たり、また自分もそう利用しているうちに、より“顔”というものに興味を持つようになりました。
本当の自分って何なんだろう、でも全部ひっくるめて自分、とか考えながら制作しています。

過去の作品と今回の卒業制作についてつながりはありますか。

以前も「仮面」をテーマに、単体の人物や群像で何作か描いており、今回はその連作となります。

「仮面少女図」2016年制作(786mm X 286mm)
「仮面少女図」2016年制作(786mm X 286mm)

モチーフで使われているお面にはなにか思い入れがあるんでしょうか。

とても深い思い入れはないんですけど…。
狐面にはサブカルチャーや可愛いイメージがあるので単純に造形的にいいなと思って選びました。また、化けるという意味も持っているのでテーマにぴったりだと感じています。

では自画像に使われているオカメの方はどうなんでしょうか。

他人からみた客観的なものではなく、自分だけが知っている自分の中の嫌な部分や渦巻くものを不気味な感じで表現したくて選びました。

制作の時に大切にしていることはありますか。

自分の好きなものを詰め込みたいと思っていますが、感情を入れ込みすぎても造形美から離れてしまうと思っています。感情的にはなりすぎず、冷静に自分の作品と向き合い、画面として美しいか、ということを考えて制作しようと心がけています。

日本画の魅力はなんでしょうか。

日本画の画材の、箔と岩絵の具の相性が抜群だと思います。
高校までは油絵を描いていたのですが、祖母が日本画を描いていて、日本画の展覧会に行く機会が多かったこともあり、改めてその魅力に気がつきました。
箔も魅力的ですが、特に岩絵の具の粒子の粗いものは、キラキラしていて宝石のようなものもあり、とても美しいと思います。

最後にメッセージをお願いします。

岩絵の具の粒子や箔のキラキラした表現は写真ではわからないと思います。なので実際に会場に足を運んで日本画の画材の魅了を感じてほしいです。ぜひ見にきてください!
そして、日本画についてわからないことがあったら会場にいる学生に気軽に質問してください。