美術学科 彫刻専攻
加藤果琳さん インタビュー

加藤果琳さん

なぜ彫刻を専攻したのですか?

私の幼少期(割といい歳になるまで)はおもちゃや本など気になったものをなんでも口に入れる癖を持っていました。下手したら今でも缶の蓋を歯で開けてしまいます。今思えば両親が自営業で料理関係の仕事に携わっていたため口に含んだり手で触ることによって対象を認識することが普通だと考えていたためではないかと推測します。
結果として触覚と視覚によって物を認識するという行為自体に興味をもったため造形することに興味を抱き彫刻専攻を選びました。イレギュラーな動機なのかなと思っていましたが物質へ触れることへの意識が強い人が彫刻に興味を持つということはあまり珍しいことではないなと彫刻に携わってる方々と話して感じています。

在学中はどのような活動をされていたのですか?

彫刻専攻の授業では裸婦など人体の塑像や石や木、鉄などの様々な素材を用いた彫刻表現の技術などを実習で学びました。
その一方、一年生の夏の頃に経験した現代アーティスト集団Chim↑Pomさんの作品制作の手伝いを通して現代美術が面白いことを知り、学校の授業以外で作品を自主制作し、それを知人らとグループ展を開催したりしていました。
制作する上で刺激が欲しいという端的な理由から2年の夏に京都にあるクリエイティブ・プラットフォームSANDWICHへ長期休暇を用いてインターンシップに参加しました。インターンでは作品の制作補助をしており、そこで3DCGを用いた彫刻作品を見て興味を持ち、広島に帰ってデジタルファブリケーションを使用した彫刻作品を作っていました。
そうこうしている間にメディアアートの現場からみた美術の視点を知りたくなり山口情報芸術センターへインターンシップ参加し、モーションキャプチャーを用いたパーソナルスペースの基礎研究の実験の補助などを経験しました。人の動きによって変容する空間のインタラクションの研究に触れる機会をいただき、とても刺激的な研修でした。
疑問に思ったことや興味を抱いたことに対して行動に移してみてトライアンドエラーを繰り返した4年間でした

作品のテーマについておしえてください

作品は「断片と時間」がテーマです。
動いている人物を1秒に20000点群の形状を捉えられる3Dスキャナーで記録すると、運動した瞬時の動きををカメラが捉え抽象的な形の3Dデータとして記録されます。断片的に捉えた形状の数々は不完全で不可解な形ですが人が運動した軌跡や形を忠実に捉えたミクストメディアによるポートレート作品です。

卒業後についておしえてください

就職をします。仕事で技術を学びつつ休みの日などに研究と制作をし続けたいと考えています。

卒業・修了作品展へ来られる方へ一言おねがいします

彫刻専攻は木彫やミクストメディアなどの作品が多く並びます。私は日銀の会場での展示ですが彫刻専攻の作品も多いので彫刻に興味のある方は是非足をお運びください。冷え込みますのでホッカイロもお忘れなく!

加藤さんの作品集

999999karin.tumblr.com

展示作品「Just Looking」
展示作品「Just Looking」