デザイン工芸学科 視覚造形分野
杉本三奈さん インタビュー

どんな作品を作っていますか?

スカジャンを作っています。スカジャンは1945年の第二次世界大戦締結後に日本に残っていたアメリカ兵が自分の軍服に日本風の刺繍をしたのが始まりとされています。そういうことから私は今回広島と長崎の平和公園にそれぞれ足を運んでアメリカ人と日本人からそれぞれ両国のイメージを絵や言葉で書いてもらい、それをグラフィックとして構成してスカジャンに刺繍しました。今回は4点制作しています。

平和記念公園で絵柄を集めている杉本さん
平和記念公園で絵柄を集めている杉本さん

制作中のエピソードを教えてください。

一人のアメリカ人に声をかけたら、まだイメージがまとまらないからイメージが固まったらまた後で来るよって言われたんです。もう来ないと思ってたんですけど、20分位した時に仲間たちと話し合って地球の絵を描いてくれました。その人日本語が書けたんですけど、「一つの世界」っていう日本語を一生懸命書いてくれて。日本とアメリカだけじゃなくて、僕は世界も繋がって平和になることを祈るよって話してくれて感動しました。

アメリカ人から集めた絵や言葉から構成したグラフィック
アメリカ人から集めた絵や言葉から構成したグラフィック

制作中に感じたことはありますか?

2016年に取材をしたんですけど、オバマ大統領が来日した時だったので平和への想いなどいろんな人と話ができていい経験になったなと思います。

広島と長崎への思い入れを教えてください。

私が長崎出身で今広島の大学に来てて、どっちも被爆地つながりなので自分にできることって何かなって考えていました。小さい頃から平和について学んできたので、そういうことを自分の表現で発信できたらいいなと思い、国と国とのつながりを大切にしながら制作しました。

作品をこれからの生活にどのようにつなげていきたいですか?

一見ただのスカジャンなんですけど、ひとつひとつの絵柄とかをよく見たらみんなの想いが集まってて、この作品を見た人がアメリカと日本のつながりや世界のことを考えるきっかけにしてほしいし、私自身もこれからもしっかり考えていきたいなと思います。

展示作品「SUKAJAN」
展示作品「SUKAJAN」